ダイエットしたいなら、ヘルシーカモフラージュの食べ物に要注意
サンドウィッチマンの伊達さんのカロリー理論が、さすがプロといった出来に仕上がっていますね。
■柿の種はこんなに小っちゃいし、辛いからカロリーが燃えるし。よってゼロカロリー。
■カステラは潰して小さくすればゼロカロリー。
■カロリーは110℃に耐えられないから、揚げ物はゼロカロリー。
■烏龍茶と一緒に食べれば一切太らない。
■トマトでコーティングされてれば一切太らない。
■ジンギスカンはヘルシーだからゼロカロリー。
ただ、最後のヘルシーだからゼロカロリー…。のような勝手なイメージ。みなさんも持っていませんか。私はかなりの勘違いをしておりました。
「食べても太りません」といっているように見えた食べ物
カロリーメイト
「必要」な「栄養素」を「効率」よく摂取できるんでしょ?必要なものを効率よく摂るだけだから太らない。…と思い、ランチに2箱食べてダイエット気分でいました。原材料をチェックすると、最初に出てくる3つが小麦粉と植物油脂(トランス脂肪酸で悪名名高い)と砂糖。今考えるとちょっと怖いですね。
グラノーラ(コーンフレークなどのシリアル)
パッケージにある栄養表示の六角形がバランスいいし、朝食にこれだけ食べればOK…みたいに書いてあるから、たくさん食べてもヘルシー…だから太らない。…と思い、よくカレー皿いっぱいにして食べてました。でもあれ、小麦粉やコーンを油で揚げて砂糖で味付けしたものですよね。ご丁寧に蜜漬けのドライフルーツが入っていたりして。でもそのフルーツがヘルシーに見えたんだよなぁ。
サンドウィッチ
ハンバーガーはジャンクだけど、サンドウィッチはパンも薄いし、具材を選べば、サラダと一緒。サラダはヘルシーだから太らない。…と思い、でも冷静に分解してみると、食パンにしっかり塗られたマーガリン、マヨネーズで和えられた油付けのシーチキンや卵、保存料が気になるハム…と決してヘルシーではない。レタスやキュウリによるサラダ感にだまされてはダメですね。ジャンク側に入っても不思議ではありません。
100%オレンジジュース(アップルジュース)
野菜と同じ自然のフルーツ100%でヘルシーだから太らない。…と思いと、水を1日に1.5L飲むと体にいい!という情報をMIXして、水代わりに毎日1L飲んでいた時期があります。今考えると、フルーツの果糖は、砂糖とエネルギー量を比較してみても、100gあたり果糖368kcal、砂糖384kcalと大差なく、しかも組織が単純で糖質が蓄積されやすいのでキケン…と分かるのですが。せめて消化に時間をかけられるよう、ジュースより固形でいただきましょうということでしょうか。
100円の菓子パン
100円分のカロリーだから、太らない。…バカでしたね。昔のオレ。
伊達さんほど仕上がっていませんが、だからこそ、私の他にもそう思っている人も多いのでは?と思っております。 ヘルシーにカモフラージュした(ように見える)食べ物には十分注意しましょう。
2025年の今だからこそ、パッケージの「雰囲気」より原材料欄を見よう
最近では「ヘルシー風」のパッケージがますます巧妙になってきています。
「○○オフ!」「カラダにやさしい」「自然由来」「カロリー控えめ」といったフレーズに、つい心を許してしまう……わかります。わたしもそうでした。
でも、その“やさしさ”の正体は、人工甘味料や加工油脂、デキストリン(加工炭水化物)など、加工度が高くてかえって代謝を乱すものだったりします。
たとえば最近よく見かける「プロテイン入りおやつ」。
確かにタンパク質は大事ですが、原材料欄を見ると一番最初に「植物油脂」「果糖ぶどう糖液糖」とあったり、プロテインはほんの一桁グラムということも。
今のダイエット界隈では、「原材料3行目までで“余計な加工品がない”か確認する」という人も増えています。
カロリー表示だけでなく、**「何でできているか」「何で甘みがついているか」**に目を向けることが、遠回りに見えて一番の近道だったりします。