家に帰ってリビングのTVスイッチを無意識でポチ。生活あるあるのこれ、ヤセたい!と思っている人には、とても危険です。なぜなら基本、TVを代表するメディアは、ヒトにモノを買わせることで成り立っているメディアだから。知らず知らずのうちに、いいように飼いならされて“養豚”にされていまいますよ!と元養豚が偉そうにすみません。
ダイエット成功者のわたくし友人屋が、ヤセはじめた時期をいま考えると、引っ越し/仮住まいにより、TVが見れなくなってからと一致しています。それからはTVは見たいものだけと決めて、基本的にはONにしないようにしていますが、 結果リバウンドしておりません。
リビングの“なんとなくTV”が危険な訳
「わぁ、ふわふわでおいしい」「脂肪を分解するトクホです」「口の中でとろけちゃう」「一日分の野菜がとれます」なんていう、おいしいとヘルシーで大丈夫という情報のシャワーをあびながら、キッチンがすぐそばの場所にいるわけですから、無意識に食べ物に手が伸びるのは必然。だって、毎日「おいしい」をしても「ヘルシー」を買えば大丈夫!って魅力的な有名人が言っているようなものですから。CMだけならまだしも、最近は番組内でも「おいしいもの」がワンサカ紹介され、脳の糖を摂りたいという欲求を刺激し、無意識ならぬ「無駄意識」がどんどん膨らみます。そして太くなるウエスト…。
太らせて、健康にみえるものも買わせて、薬へと導く。生かさず、殺さずの共存共栄。実に良くできたマッチポンプのシステムだと思いませんか。一流大学を出た、超クリエイティブな人たちが、クラスの人気者選抜者を利用して欲を刺激してくるワケですから、ボーッと見ていたら、イチコロで餌食になってしまいますよ。
そして、なんとなく行くスーパーマーケット
生きるための「食」を求めて買い物という“狩り”にスーパーやコンビニに出かけるワケですが、ここも無意識でなんとなく行くと、TV同様、ダイエッターにとっては危険がいっぱいです。
この店にあるものは新鮮です!アピールの青果コーナーからはじまり、奥にはひときわ明るい鮮魚、精肉コーナー。各角にはワゴンが置かれお値打ち品が並べられ、要所要所で「健康番組で紹介されました!」的なPOP。そしてレジ前には、食後にどう?といわんばかりに置かれた安くなったように魅せられたお菓子類。明るい方へ、おトクな方へと導かれるままに回遊し、レジに並ぶとあら不思議。本当に必要?となるようなものも入っているはずです。安売りのベビーシュークリームとか。
とあるスーパーマーケットでの出口調査で、無駄なものを買っていないという人は1人だけだった、というものを読んだことがあります。その1人とは、手の内を知る別のスーパーマーケットのオーナー。
「スーパーで買い物する時は、あらかじめメモを用意して、それ以外は買わないようにしているんだ」とその秘訣を語っています。
回りは、頭のいい人が考えた、デブになる仕組みであふれている、と日頃から意識していないと、お金は減り、体重は増える一方です。
意識して「無意識」をやめよう
映画「ゾンビ(Dawn of the Dead)」や「アイアムアヒーロー」では、意識を持たない生きる屍が、日常の習慣を踏襲し(お約束のように)ショッピングモールに集まってきます。
この手のジャンルの映画では、ゾンビ(またはZQN)は、無意識的に生きている人間と消費社会の比喩表現になっているといわれていますが、肥満状態というのも、無意識がそうさせているという意味ではゾンビと一緒。何も考えずに、食べたいという欲求だけで動いていると捉えると、ゾンビそのものです。
太ったゾンビとして、これからを生きたくないですよね。
そこに気づいたなら、脱却方法はとてもシンプル。「意識」を習慣にすることです。
「意識」を取り戻すためのTV生活脱却のコツ
「無意識」に選ばされるのでなく、「意識」的に物事を選択できるようになるため、まずはTVは見たいものだけ見るというスタンスから始めてみませんか?
ながらの無意識TVをしないコツは
● 滞在時間が長い部屋にTVを置かない
● TVのリモコンの電池を抜いておく
● 新聞をとらない(テレビ欄を見ない)
これだけで、TVからの垂れ流し情報を削減し、意識を取り戻すことができるはずです。ダイエット前にぜひ取り組んでおきましょう。