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「朝ごはんは食べるべき?抜くべき?」論争に終止符を打ちたいあなたへ

「朝ごはんはちゃんと食べなさい!」
子どもの頃から何度このセリフを聞いたことでしょう。
でも、最近は“朝食抜き”が流行っているとも聞きます。
「結局どっちが正しいの?」──この問いに、私自身、長年迷い続けており、今も正直「?」であります。

「朝食は食べるべき」派の主張:体重・集中力・代謝UPの話

まずは、「朝ごはんは絶対食べたほうがいい!」という論調から。

実際、多くの疫学研究や健康本では、

  • 朝食を食べる人のほうが体重が安定しやすい
  • 集中力や学業成績がUPする
  • 朝食で代謝スイッチが入り、1日のエネルギー消費が高まる

などと紹介されています。

私自身、おデブ時代は「しっかり食べる派」でした。
朝は太らない…のような迷信を信じていたので、食パン2枚にフルーツ、夜の残りのカレーライス大盛り、みたいなことをやっておりました。。
たしかに朝から満たされて、パワフルな気分になるんですよね。
とくに子ども時代は「集中力が切れるから、絶対食べろ」と親から言われ、何も疑わずに朝食を流し込んでいました。

科学的にも、

「朝食を食べることで、昼食・夕食のドカ食いが防げる」

「結果として総摂取カロリーが抑えられる」

「朝食後に体温が上がり、基礎代謝が高まる」

「特に成長期や、活動量の多い人には朝食は重要」

こうしたエビデンスもたしかに多いです。

「朝食抜き」派の逆襲:16時間断食とオートファジーの時代

ところが近年、「朝食抜き」にも科学的な追い風が吹き始めました。

話題の「16時間断食(ショート・ファスティング)」はまさにその代表格。
これは「夜8時以降は食べず、翌日昼12時まで食事を控える」というもの。
つまり“朝ごはんを抜く”のが基本です。

理由は「消化器官を休めることで、オートファジー(細胞のリサイクル機能)が働く」とか
「朝を抜くと血糖値が安定しやすく、脂肪燃焼スイッチが入りやすい」などといわれています。

実際に「朝食を抜くことで体重減少やインスリン感受性の向上が見られた」という研究もあります。

一方で、BMJの2019年の大規模メタ分析によれば、
「朝食を抜くと太りやすい」という従来の定説は“相関”であって“因果”ではない可能性も高い、と結論づけられています。
朝食を食べている人たちは、もともと生活習慣や睡眠リズムなど“他の健康的要素”を持っているケースが多く、朝ごはん自体が直接「太りにくくする」証拠にはならない、ということのようです。

ちなみに今の私は

「朝はキャベツとゆで卵、そしてコーヒー」

という超シンプルな食生活に落ち着いています。
そしてこれを「抜き派」に分類しています。

「え?それ朝ごはんじゃん!」と思う方もいるでしょう。
たしかに“完全な断食”ではありません。でも“THE・朝食”をしっかり食べていた時期と比べると、
圧倒的にボリュームもカロリーも減っています。炭水化物を摂らないことを「抜いている」と思っております。

ぼくの「抜き」スタイルの理由

でも、なぜ今のぼくは「キャベツ・ゆで卵・コーヒー」という微妙な朝ごはんに落ち着いたのか?

ひとことで言えば、
「完全に抜くと10時ごろから空腹感を感じる」
「だけど、しっかり食べるとお腹が重くなって会社で眠い」
という体験の繰り返しからです。

試行錯誤の末、「キャベツとゆで卵1個+ブラックコーヒー」という組み合わせにしたら、

  • 糖質ほぼゼロで血糖値の急上昇がない
  • ゆで卵のたんぱく質で腹持ちがよくなる
  • キャベツの食物繊維で腸内環境が整う
  • 余計なカロリーは取らない
  • 朝から眠くならず、午前の仕事も快調

という自分にとっての“ゴールデンバランス”が見つかりました。

人によっては、これを「しっかり食べてるじゃん」と思うかもしれません。
でも昔の自分や、一般的な朝食と比べれば「抜き」寄りだと思っています。

最新研究のまとめと、日本の推奨

実際、「朝食は絶対食べなきゃダメ!」という意見も、「抜くと絶対不健康!」という意見も、どちらも極端すぎるというのが今の科学的コンセンサスです。

  • 子どもや成長期の人、アスリート、朝型で活動量が多い人には、朝食はおすすめ。
  • 夜型、朝食が苦手、内臓を休めたい人、16時間断食を実践したい人には、朝食抜きも選択肢。
  • 重要なのは「抜くなら、昼や夜にドカ食いしない」「トータルのバランスを意識する」こと。

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』でも「朝食を食べるかどうかは個人の生活スタイルや体調、嗜好に応じて」となっています。

BMJの大規模メタ分析(2019年)でも
「朝食が体重減少や基礎代謝に与える効果は限定的」「むしろ食べた人のほうが総摂取カロリーが増える傾向もあった」
とまとめられています。

結局、どうしたらいい?──ぼくの結論

「自分に合ったやり方でOK!」
これが私の答えです。

  • 朝ごはんを食べたい日は食べる。
  • いらない日は抜く(orキャベツと卵だけにする)。
  • 大切なのは「その日の体調や予定に合わせて柔軟に決めること」だと思っています。

“食べなきゃダメ派”と“抜きが正義派”、どちらの意見も一理あり。
でも、「どっちが正しいか?」という二択で悩むよりも、「自分の体の声を聞いて、その日ごとに選ぶ」ほうがよっぽど健全じゃないでしょうか。

朝は炭水化物は摂らない!の私も、出張や旅行でビジネスホテルに宿泊する際には、朝のビュッフェでフィーバー(7往復以上すること)することは許しています。

まとめ:朝食論争は「自分軸」で考えよう

「朝食抜きは体に悪い!」と責める人もいれば
「朝ごはんなんて要らないよ!」と豪語する人もいます。

でも、本当は「どっちもOK」なのが最新のエビデンス。
ぼくはキャベツとゆで卵とコーヒーで、毎朝快調です。

「自分にとってちょうどいい」朝食スタイルを、これからも探していきたいと思います。

【参考文献】

  • Tim Spector, BMJ(英国の医師会雑誌). 2019; 364:l42.(※イギリスの著名な遺伝疫学者・医学博士)
  • 日本人の食事摂取基準(2020年版)厚生労働省

朝食で迷ったときは、今日の気分と体調を最優先にどうぞ!
そして、誰かの体験談が、あなたのヒントになりますように。

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