──「何をしたか」ではなく、「何をしなかったか」の話
50歳という年齢になると、多くの人がこう言います。
「若いころに比べて、ぜんぜん痩せにくくなった」
「昔と同じ生活をしてるのに、なぜか太っていく」
「もう代謝が落ちてるから無理よ」
でも、私は50歳のいま、人生で一番痩せています(小学生時代は除いて)。
しかも、特別な運動も食事制限もしていません。
むしろ、“なにもしない”ことで痩せていると言ったほうが正確です。
「~~して痩せた」ではなく、「~~しないから痩せた」。
だから「〇〇ダイエット」みたいに紹介することができない。
けれど、それでも伝えたい。「何をしないか」を知ることこそが、50代のダイエットにおいていちばん大切だったから。
私が「やらない」と決めたこと
まずやめたのは、朝ごはんと夜ごはんに白米を食べること。
「炭水化物抜きダイエット?」と思われるかもしれませんが、完全に抜いているわけではありません。
昼はしっかり白米を食べています。
夜は体が休息モードに入る前に、血糖値を上げない。 それだけでも体の軽さが違います。
そして、平日5日間の昼ごはんがこちら。
- 冷えた白米
- 茹でた鶏むね肉
- 刻んだキャベツ
- 納豆(タレなし)
冷えたご飯にしているのは、GI値(グリセミック・インデックス)を下げるため。
温かいご飯よりもGI値が下がるという話を聞き、実践しています。
体の声 「おいしさより、血糖値が大事なんだよね」
鶏むね肉でたんぱく質、キャベツで食物繊維と満腹感。
このシンプルなセットが、じつは最強でした。
わたし 「地味だけど、ちゃんと効く。しかも、ドレッシング作りはけっこう楽しい」
「痩せるスイッチ」をオフにする生活
いろんなダイエット法があります。
糖質制限、脂質制限、カロリー制限、サプリ、筋トレ、ジョギング……。
でも、デブ時代の私には、全部めんどくさかった。
「これをやらなきゃ痩せられないんだ」
「できない私はダメなんだ」
そうやって思いつめて、結局またリバウンド。
そんな経験を経て、私は逆の視点に立ちました。
「太るスイッチ」を見つけて、それをOFFにする。
- 甘いお菓子をつまむクセ
- 「昼は何を食べても太らない」というウソ
- 「朝はしっかり食べなきゃ」という思い込み
これらをやめただけで、体は軽くなり始めました。
無理をしないと、なぜか続く
「お米を抜くなんて、つらくないの?」とよく聞かれます。
たしかに、最初のうちはちょっとつらかったです。
でも、体が軽くなるほど、自然と食欲が減っていくんです。
それに、
わたし 「昼や土日に食べてるから、まぁいっかって思える」
ストイックになりすぎず、“自分にとってちょうどいい量”だけにする。
これが、長く続けるコツだと感じています。
「なにをしないか」を考えてみる
今の私は、
「何をすれば痩せられるか?」ではなく、
「何をしなければ太らないか?」を軸にしています。
それだけで、人生で一番スリムな自分に出会えました。
50歳、いまが一番痩せている。
それは、人生で一番「やらないことを決めた」からなのかもしれません。