6ヶ月で20kg痩せてリバウンド知らず。その方法

血糖について学ぶと「食べる」が変わる(1)

ダイエット関連の書物を読みあさっておりますが、どうやら太る原因は、いまのところ「糖分」一択のようです。摂りすぎた糖分が血糖値を上げ、脂肪分として身体に蓄えられ、万病の元「糖尿病」を呼び寄せるのだとか。糖分と血糖値について、ザックリでも仕組みや注意点を知っておくことことで、ダイエット意識の向上に役立ちます。

だって、怖くて「ご褒美に甘いもの!」なんて軽々しく言えなくなりますから。

血糖値とは血液中のブドウ糖のこと

私たちの体内にはおよそ4.5Lの血液があり、その中に含まれるブドウ糖濃度のことを血糖値と呼んでいます。正常な人の空腹時の血糖値がおよそ90mg/dL(基準値:空腹時血糖値70~99mg/dL、食後2時間血糖値80~130mg/dL)ですので、血液中に4g前後のブドウ糖がある状態が、何の過不足もない正常な状態ということになるようです。ちなみに4gは、角砂糖で換算すると1個分。

大事なことなのでもう1回言いますと、フツーに暮らすための燃料として、血液中に必要な糖分は角砂糖1個分程度で充分とのことです。

糖によって太る仕組み

血液中のブドウ糖の元になるのは、糖質です。脂肪を食べたから脂肪になる、卵を食べ過ぎたからコレステロールが増える…という昔の常識は、実は間違い。食べたものは、消化の過程で分解され、1個1個のブドウ糖や果糖となって血液中に放出されます。

この時、必要以上に糖質をとっていれば血液中のブドウ糖が増えますが、膵臓からインスリンが放出され余分なブドウ糖を処理(グリコーゲンに変えて細胞に取り込む)していきます。

ただ処理できる量には限界があり、余ったブドウ糖が中性脂肪に形を変えて細胞に取り込まれることが肥満の原因です。

ちなみに糖とは、ご飯やパン、イモ類など「多糖類」、砂糖や乳糖などの「二糖類」、ブドウ糖や果糖の「単糖類」のすべてを含みます(イコールではありませんが)。原材料の表記によっては、コーヒー飲料や清涼飲料水でも炭水化物と書かれている場合もあります。

血糖値が上がると起きること

血糖値が上がる、とはこの血液中のブドウ糖の量が増えた状態のこと。ごはんやパンなどを含んだ食事をすると1時間後に120mg/dLぐらいまで上がりますが、正常であれば膵臓からのインスリンにより、ゆっくりと正常値まで下降していくメカニズムになっています。

ただ肥満や過度の飲酒などによりこの膵臓が酷使されると、だんだん働きが鈍くなっていきますインスリンの働きが弱いまま高血糖状態が長く続くと、細い血管(細小血管)が障害され、視力が低下する網膜症や老廃物をろ過できなくなる腎症、足の壊疽(えそ)など万病の原因に。そう、立派な糖尿病の出来上がり…。

糖分が高いものを摂り続けるのが怖くなりませんか。

(つづく)