体重が動かない時期こそ、成功への重要なステップです
ダイエット開始当初は狙い通り体重が落ち、目標の数字に近づいていく喜びを感じていました。しかし、最近、状況は一変。
66.3kg、66.7kg、66.9kg、そして翌日には66.6kg…まるでエクソシストのように、666に引き寄せられるように、体重が同じ範囲を行ったり来たりする状況が続いています。毎朝体重計に乗るたび、期待と失望を繰り返す日々。「なぜ減らないのだろう」という疑問が頭をよぎります。ダイエットあるあるだと思いますが。
この状況に直面すると、多くの方が不安を感じ始めるはず。「もっと食事を制限しなければ」「運動量を増やさないと」といった焦りの気持ちが生まれがちです。
しかし、ここで重要なのは視点を変えること。体重が減らない期間は「停滞期」ではなく、むしろ「定着期」と捉えるべきです。体は新しい体重に適応し、その状態を安定させようとしています。この期間は、体が変化を受け入れ、新しいバランスを見つけるために必要なプロセスなのです。(言い訳に聞こえるかもしれませんが)
1, 現状の見える化で自分の頑張りを確認する
体重の数字だけに注目していると、「何も変わっていない」という錯覚に陥りがちです。しかし、実際には多くの変化が起こっています。
記録すべき項目
- 毎日の食事内容と量
- 取り組んでいる運動の種類や時間
- 週に1回、同じ時間・同じ服装で写真を撮影する
- 体調の変化、睡眠の質、気分の変化
これらの記録を見返すことで、「確実に健康的な生活を続けている自分」を客観視できます。数字に表れなくても、着実に前進していることが実感でき、モチベーション維持の大きな支えになるはずです。
2, 生活リズムの基盤を整える
体重減少の停滞は、単純なカロリー収支の問題だけではありません。生活リズムの乱れが、体重減少を妨げる重要な要因となることが多いのです。
見直すべき生活習慣
- 就寝・起床時間の不規則性
- 食事タイミングのばらつき
- 慢性的な睡眠不足
- ストレスによる間食習慣
- 水分摂取量の不足
体が安心して代謝機能を働かせるためには、規則的で安定した生活リズムが不可欠です。睡眠の質を向上させ、食事時間を一定にし、ストレス管理を行うことで、体は自然と痩せやすい状態へと導かれます。
3, 体重維持という成果を正しく評価する
最も重要なのは、現在の状況を正しく評価することです。体重が減らないことを失敗と捉えるのではなく、「維持できている」という成果として認識しましょう。
実は、体重を減らすことよりも、減った体重を維持することの方がはるかに困難です。特に、10の位が変わった後(例:70kg台から60kg台など)は、体も心も元の状態に戻ろうとする力が強く働きます。この自然な反応に対抗し、新しい体重を保っているということは、素晴らしい成果なのです。もっと誇りましょう。
この期間は、体に「新しい基準値」を教育している重要な時間です。急激な変化を求めずに、じっくりと体に新しい状態を受け入れさせることが、長期的な成功への鍵となります。
ダイエットの過程では、必ず「変化期」と「安定期」が交互に訪れます。これは自然な生理現象であり、むしろ健康的な体重減少の証拠でもあります。
急激な体重変化は体に大きなストレスを与え、リバウンドのリスクを高めます。一方、段階的な変化と安定期を経ることで、体は無理なく新しい状態に適応し、その状態を長期間維持できるようになります。
66キロ台での停滞は、次のステージ(65キロ台)への準備期間と捉えることができます。焦らずに現在の状況を受け入れ、基盤を固めて、次の変化の波を待つことにしましょう。
現在66キロ台で体重が安定している状況において、慌てて食事制限を強化したり、過度な運動を追加したりする必要ないと考えています。そうした急激な変化は、かえって体にストレスを与え、逆効果になる可能性があるためです。
大切なのは、現在の健康的な習慣を継続し、生活の質を向上させること。記録を通じて自分の努力を可視化し、規則正しい生活リズムを維持し、そして何よりも「体重をキープできている」という現実を誇りに思うことと考えています。
この安定期間こそが、リバウンドしない体づくりの最も重要な時期かと思います。短期的な結果に一喜一憂するのではなく…いや一喜一憂してもいいけど、長期的な健康と理想の体型維持を目指す視点を持ち続けることが大切です。
わたしと同じ、ダイエッターのみなさん、体重計の数字だけでなく、日々の充実感、体調の良さ、健康的な習慣を継続できている達成感を大切にしましょう。それらすべてが、真の意味でのダイエット成功へとつながっているのです。