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夏のダイエット広告に要注意!「局部やせ」が不可能な理由とは?

夏になると「二の腕だけ細く!」「お腹だけぺたんこに!」という”局部やせ”の広告や特集が増えます。しかも「簡単に!」の枕詞つき。でも、残念ながら科学的に実証された”局部やせ”は存在しません

なぜ局部やせはできないのか?科学的な理由

1. 脂肪の燃焼メカニズム

体内の脂肪(中性脂肪・トリグリセライド)は、エネルギーとして使用される際にグリセロールと遊離脂肪酸に分解されます。この分解された成分は血流に乗って全身を循環し、必要な部位でエネルギーとして利用されます。

これはつまり、脂肪は全身から均等に減っていくため、一部だけ集中的に落とすことは生理学的に不可能なのです。

2. 血流と脂肪燃焼の科学的関係

シドニー大学の研究によると、運動時に脂肪が燃焼されるとき、血流が重要な役割を果たしますが、血流は体の一部だけに集中することはできません。また、2021年の13の研究を統合したメタアナリシス(1,100人以上が参加)では、特定部位の筋肉トレーニングが、その部位の脂肪減少に効果がないことが科学的に証明されています。

3. エネルギー消費の物理法則

運動で消費されるエネルギーは全身の脂肪からまかなわれます。これは物理法則として避けられないようです。例えば、腹筋運動を数千回行っても、お腹の脂肪だけが特別に減ることはありません。12週間の臨床試験では、腹筋運動を追加したグループと食事制限のみのグループで、腹部脂肪の減少に差がないことが実証されています。

4. 遺伝的要因と脂肪分布の関係

脂肪がつく場所と落ちる順序は、約95%が遺伝的に決まっているようです。テニス選手の利き腕の研究では、何年も片腕だけを集中的に使っているにもかかわらず、利き腕と非利き腕の皮下脂肪量に差がないことが科学的に証明されています。

じゃあどうやって痩せる?科学に基づく健康的ダイエット法

そんな”局部やせ神話”に惑わされず、科学的に実証されている方法で健康的に痩せましょう!

このブログでおすすめしている3つの習慣:

  1. 朝のごはん(炭水化物)を抜く
    • インスリン分泌を抑え、脂肪燃焼モードに切り替える。コーヒーとゆで卵で十分!
  2. 夜もごはん(炭水化物)を抜く
    • 睡眠中の成長ホルモン分泌を促進し、脂肪分解を助ける。軽くオートミールならOK!
  3. 適度な筋トレ
    • 基礎代謝量を向上させ、全身の脂肪燃焼を効率化。

これらの方法はエネルギーバランスの原則に基づいています。消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、体は全身の脂肪を燃焼させてエネルギー不足を補うのです。

また、わたしが上記を習慣にしているのは、平日だけ。休みの日、食べたい!と思えば、毒を食らわば皿までの勢いで朝から食べまくっています。

夏に向けてのエール

「夏までに…!」と焦る気持ち、よくわかります。でも、大事なのは科学的根拠に基づいた健康的で持続可能な方法で無理なく続けること。「局部やせ神話」に振り回されず、シンプルで実証された習慣で理想の体を目指しましょう!

ワンポイント

「どうしてもお腹だけ気になる!」そんな方は、筋トレでその部位の筋肉を鍛えるのは、もちろんOK!筋肉がつくことで引き締まって見えますし、基礎代謝も向上します。

ただし「脂肪」は科学的に全体から落ちていく、ということをお忘れなく。

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